UNDER THE
MOONS OF MAES
Cover Art by Scott Beachler
contents/内容
Introduction by James P. Hogan
A Princess of Mars
The Gods of Mars
The Warlord of Mars
comment/コメント
豪華な解説陣が毎回楽しみなバイソン・ブックスだが、今回はハードSFの雄、ジェームズ・P・ホーガン。いったいどんな解説を書いているのか、私の英語力ではほとんどわからないが、こういう人が何か書いてると思うだけで楽しくなってくるのだから、ファンというのは単純な生き物である。
同様に毎回の楽しみである用語辞典ほかは、今回はない。火星シリーズは研究書も多く出ているから、そちらを見ろ、ということなのか。編集人にはバローズ・ファングループのメンバーが散見されるし、書名に『火星のプリンセス』雑誌連載時のタイトルを持ってくるというマニアなこだわりからして、本当にそうなのかもしれない。
ちなみに、本書は冒頭3部作を集めた合本。値段は東京創元社版の合本といい勝負だが、洋書はディスカウントもあるし、本書は大判のペーパーバックだしと思うと、こちらのほうが特かも知れない。
あ、イラストが違うか。本書のイラストは、はっきりいってみるに耐えない。
セント・ジョンあたりの絵を持ってくればよかったのに。
まあおそらくはファン出身のイラストレータなのだろうが、もう少し目立たない絵にしてほしいものだ。