中學生/第八巻第四號(大正12年4月号)
contents/目次
story/あらまし
茲に「私」と呼ぶものは、北米アリゾナの怪漢ジョン・カーターである。彼は一時火星に渡って花の如き王女デヂャ・トリスを妻としたが、其後地球に帰ること二十年にして、再び姿を晦まし更に二十年にして三たびアリゾナの洞窟に現れ、奇奇怪怪しかも痛快極まる長物語を始めた。(原文は旧字・旧仮名遣いですが、変換できない文字は新字を使用しました)
pages/ページ
history/初出
The Gods of Mars, Jan.-May,1913, The All-Story
The Gods of Mars, 1918, A. C. McClurg
comment/コメント
大正時代の中学生(現在の高校生)向けの雑誌に掲載された、おそらく本邦初訳の火星シリーズ。なぜか第2巻だった謎などは紹介済みなので繰り返さない。大正12年4月号が入手できたので紹介するが、大正12年は西暦で言えば1923年。しっかり100年が経過した。バローズ文化遺産に認定してもいいだろう。
今回も全頁をスキャンした。75dpiなので画質は悪いが、ネット用ということでご勘弁願いたい。
美女はスビアと思われる。デジャー・ソリスを拝みたいものだが、第2巻の訳では致し方ない。100年前の和製バローズ美女というだけで満足していただきたいと思う。