岩崎書店
エスエフ世界の名作
(昭和41-42)
- E・C・エリオット作、白木茂訳 『宇宙少年ケムロ』
- ヒューゴー・ガーンズバック作、福島正実訳 『27世紀の発明王』 (『ラルフ124C41+』)
- ジョン・ウィンダム作、斎藤伯好訳 『深海の宇宙怪物』 (『海竜めざめる』)
- ロバート・A・ハインライン作、矢野徹訳 『超人部隊』 (「深淵」、『失われた遺産』所収)
- ジュール・ヴェルヌ作、久米元一訳 『地底探検』 (『地底旅行』)
- アイザック・アシモフ作、小尾芙佐訳 『くるったロボット』(『われはロボット』/『わたしはロボット』)
- H・G・ウェルズ作、塩谷太郎訳 『月世界探検』 (『月世界最初の人間』)
- エドガー・ライス・バロウズ作、亀山龍樹訳 『火星のジョン・カーター』
(『火星のプリンセス』)
- マレイ・ラインスター作、野田昌宏訳 『黒い宇宙船』
- レスター・デル・レイ作、中尾明訳 『逃げたロボット』
- エリッヒ・ドレツァール作、松谷健二訳 『太陽系ようさい』
- E・E・エバンズ作、矢野徹訳 『星を追うもの』
- アーサー・コナン・ドイル作、久米穣訳 『恐竜の世界』 (『失われた世界』/『ロスト・ワールド』)
- サム・マーウィン・ジュニア作、中上守訳 『時間かんし員』 (『多元宇宙の家』)
- エドワード・E・スミス作、亀山龍樹訳 『宇宙船スカイラーク号』 (『宇宙のスカイラーク』)
- ハル・クレメント作、内田庶訳 『宇宙人デカ』 (『20億の針』)
- レイ・カミングス作、南山宏訳 『時間ちょう特急』
- アレクサンドル・ベリャーエフ作、馬上義太郎訳 『合成人間』 (『ドウエル教授の首』)
- ゲオルギー・グレーウィッチ作、袋一平訳 『宇宙パイロット』
- リチャード・マーステン作、福島正実訳 『恐竜一億年』
- ロバート・セドリック・シエリフ作、白木茂訳 『ついらくした月』
- アーサー・C・クラーク作、福島正実訳 『海底パトロール』 (『海底牧場』)
- オラフ・ステープルドン作、矢野徹訳 『エスパー島物語』 (『オッド・ジョン』)
- リチャード・ホールデン作、内田庶訳 『光る雪の恐怖』
- R・F・ジョーンズ作、半田倹一訳 『合成脳の反乱』
- エドモンド・ハミルトン作、福島正実訳 『戦うフューチャーメン』 (『時のロストワールド』)
comment
バローズに限らず、なかなか渋く、またバランスのとれた、いい叢書だなあという感じ。本当の古典から今では読めない幻の名作、マイナーだけど読んでおきたい佳品まで。こういった良心的な叢書が最近ではなくなってしまっているのが残念。小学校上級から中学生くらいならどれも熱中して読むだろうと思えるのだが、それは認識の誤りで、最近の子供はゲームと塾なのかもしれない。ここからハヤカワ文庫や創元SF文庫に移行していく子供が、かつてはいたのだろうが……今では両文庫とも、その受け皿の機能は果たせない状況なのだから、子供向け叢書を嘆いても意味はないのかもしれないが。
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