バローズのおもちゃ!
Goods and Toys of ERB Worlds


 当HPの常連であるKasaiさんが、アメリカに行った際のおみやげとして、トレンドマスター社の人形と、ジョー・ジャスコのトレーディング・カードを送ってくれました!
 現在日本でも放映中のTVシリーズ『ターザンの大冒険』 "TARZAN The Epic Adventure" に材をとった人形セットで、今回、送っていただいたのは、Harbenite Tarzan と The Mahar のセットと、Dejah Thoris と Nolach the Kaldane のセットの2種4点。

 ハーベナイトというのはコルクのように軽くて鋼鉄より丈夫な金属(!)で、ターザン・シリーズの第13、14巻に登場する。つまり、地底世界シリーズの4巻にも登場するわけで、これでつくった飛行船O−220号によってターザンやジェイスン・グリドリーらはペルシダーに赴くわけだ。それがなぜターザンの鎧になるのかは、よくわからないが。

 マハール(TVではメイハーズ!)は、ペルシダーを読んだことがある人なら先刻ご承知の悪役で、太古の翼竜ランフォリンクスが進化して知性を獲得し人間を食らう、ペルシダーの支配者という存在。小説ではデヴィッド・イネスらがもたらした地上文明によって駆逐されるが、TV版ではペルシダーに迷い込んだターザンと戦うハチュウ人類として登場する。とうてい飛べそうじゃないけど、マッチョな美女に変身してニコラス・ロコフをたらし込むという悪女集団になっている。

 デジャー・ソリスを知らなかったら、ERBファンとしてはモグリだぞ! 天下の美女で、ヒーロー小説のヒロインだけにたださらわれて助けを待つだけということが多いのだけれど、ジェーンよりは遙かに印象深いのは、プリンセスであるからか? 赤色人であるということでいえばインディアンの隠喩だし、白人士官との恋という点を見ればもうおわかりですね! 彼女は火星のプリンセスならぬ火星のポカホンタスなのだ! 作中でも緑色人相手に我が身の危険を省みずもの申すなど、勇ましいキャラクターでもあるのだけれど。

 カルデーンは骸骨と蜘蛛のあいのこのような生物で、知性は高い。頭部のない種族ライコールに寄生して、頭脳と肉体の機能を分け合って合理的に過ごす種族。ちょっと不気味だけど、ゲークは善玉でもある。

 しかし、TVシリーズ中、ターザンはペルシダーやアムターは訪れているようだけれど、どうやらバルスームには行っていないのに、なぜ人形が作られたのだろう。TVの第2シリーズ以降では企画されていたのか、おもちゃ屋のスタッフにERBファンがいたのか。たぶん、後者だな。

 なお、写真は室内撮影でフラッシュなしのため、暗いものになっています。すいません。設備がそろったら更新しますので、それまでは勘弁してください。(8mmビデオで撮影したものをキャプチャーボードから取り込んだのです)

銃や剣などの小道具もついていたので、持たせてみました。作中ではみられないような勇ましい感じのデジャー・ソリス! 隠しすぎの感もありますが、やっぱり巨乳です(笑) ほとんど蜘蛛人間の頭はちゃんとはずれます。片手には段平を持たせてみましたが、アングルがいまいちでしたね。


なぜだか鎧を着て剣を持っているターザン。このシリーズでは他にも金ぴかの鎧を着た「黄金都市のターザン」やバルスーム人の鎧を着た「火星のターザン」、トカゲの皮をかぶった「恐竜装甲のターザン」、飛行艇に乗った「ジャングル・エアシップ」など、よくわからない演出があります。「ジャングルの王ターザン」というのもマントや胸当てがあって、あまり野生っぽくありません。 これはTVシリーズのに近いマハール。どう見ても空は飛べないんだけど、半裸の美女が正体だっていうことの方が不思議です。

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