Cover Art by Boris Vallejo
comment/コメント
あの!ヴァレホの画集です。近現代のヒロイック系のファンタジーアートでは、フラゼッタとこのヴァレホが双璧でしょう。バランタイン・ブックスの表紙コレクション、といった趣ですが、印刷の具合はなかなか良くて、いい感じに仕上がっています。実際にモデルにポーズを取らせて写すように描く画家なので、骨格、肉付きともに自然で、ここまでやられるとかえって迫力があります。
ヴァレホ自身もボディビルダーなので、人一倍、人間の肉体に対する関心が高いと思われます。特に男性の顔はどれもヴァレホ本人に似たところがあって、自己顕示欲の強いナルシストなのだなとわかります。
まあ、いいんですけどね。
しかし、20年前はこんな大判でフルカラーの画集が8ドル弱だったとは……ペーパーバックなみですよ。びっくりです。