ターザン・シリーズ9 TARZAN series 9

ターザンと黄金の獅子
Tarzan and the Golden Lion(1922-1923)

Illustrated by Motoichiro Takebe

高橋豊:訳/武部本一郎:画/森優:解説 早川書房/ハヤカワ文庫特別版SF109 /1973.07.31初版/334頁

この本の表紙絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story/あらすじ

 秘境パル・ウル・ドンからグレイストーク農場への帰路、ターザンは母親を失った子ライオンを連れ帰り、新しい家族の一員として育てることにした。やがて戦争と農場再建のため資産の大半を失ったターザンは、再び50人のワジリ戦士の精鋭を引き連れ、危険に満ちたオパル峡谷の宝庫から金塊を運び出すべく峨々たる山稜へと向かう。だが、そこには、悪辣な白人陰謀者たちの罠と、黒いたてがみのライオン、ヌマを創造主とあがめる武力と知略をもった恐るべきゴリラ・マンの世界が待ち受けていた。絶体絶命の窮地に陥ったターザン! その危機を救うべくジャングルを飛ぶ、いまや雄々しく成長したかつての子ライオン、ジャド・バル・ジャ<黄金の獅子>! 彼らの運命やいかに!

chapters/目次

  1. 黄金のライオン
  2. ジャド・バル・ジャの訓練
  3. 謎の会合
  4. 足跡は語る
  5. 死の飲み物
  6. 心の傷あと
  7. 愛にそむいて
  8. 過去の謎
  9. 死の槍
  10. 狂気の策
  11. 香をたく
  12. 金塊
  13. 虜囚
  14. 修羅場
  15. 血染めの地図
  16. ダイヤモンドの宝庫
  17. 焼死体
  18. 復讐への道
  19. 死の脱出
  20. よみがえった死者
  21. 終身刑

characters/登場人物

ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿
ジェーン ターザンの妻
ジャック ターザンの息子
フローラ・ホークス グレイストーク家の元召使い
エステバン・ミランダ フローラ・ホークスの仲間
アドルフ・ブルーバー
カルル・クラスキ
ジョン・ピーブルズ
ディック・スロック
ラー オパルの女司祭長
カジ オパルの司祭長
ウスラ ワジリ族の戦士
オワザ 西海岸の土人
ルビニ

history/初出

Tarzan and the Golden Lion,Dec.9,1922-Jan.20,1923,All-Story Weekly magazine
Tarzan and the Golden Lion,1923,McClurg

comment/コメント

 ターザンが、初期のジャングルものから秘境ものへと移行する過程の1冊。まあ、ジャド・バル・ジャはタイトルにもなった「双生児」2部作をはじめ、このあとも再三登場するので、紹介編だとでも思っていればいいかもしれない。遺作である『ロスト・アドヴェンチャー』にも、ジャド・バル・ジャは登場している。

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