高橋千尋:訳/榊原文男:装幀 九藝出版/1978.12.05初版/P252
chapters/もくじ
はし書き
イントロダクション
第1部 サイレントのターザン映画第2部 トーキーのターザン映画
- ターザンの苦闘
- 消防夫、ジャングルへ行く
- 脇役になったターザン
- 初代ターザンの帰還
- ホーム・メイドのターザン
- さらば、もの言わぬターザン
付録 にせ者のターザン
- 長く華やかな時代の開幕
- ターザンに強敵現わる
- バロウズ=ターザン・エンタープライズ社
- ターザンが三人
- 何がジェーンに起こったか?
- 不平不満で太ったターザン
- 社交界の紳士、ジャングルへ
- レッサーのターザン、終着駅へ
- 最低のターザン
- 最高のターザン
- ターザンのイメージ・チェンジ
- ミケランジェロ好みのターザン
- ブラウン管のターザン
ターザン映画一覧表
あとがき
ターザン映画の解説書。上質のコート紙にターザン映画のスチル写真が10数ページも収録されているが、結構長い文章メインの本である。ルポフあたりに言わせるとバローズの原作に対する記述は少ないということだが、映画の解説書だと思えばそんなこと気にならない。不思議なのは、本書が訳されたのが事実上ターザン映画が娯楽映画のメインストリームから落ちてしまったずっと後になった、ということだ。原文が書かれた当時、既にそうなっていた、と思えばそんなものだが、だったらよくぞ訳されたもの、と思う。手にいれられたのもラッキーだった。