ターザン・シリーズ14 TARZAN series 14

地底世界シリーズ4 PELLUCIDAR series 4

ターザンの世界ペルシダー
Tarzan at the Earth's Core(1930)

Illustrated by Motoichiro Takebe

厚木淳:訳/武部本一郎:画/厚木淳:解説 東京創元社/創元推理文庫601-22 /1976.06.25初版/345頁

この本の表紙絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story/あらすじ

 蛮族や野獣が徘徊する石器時代のペルシダーに地上世界の文化と文明を導入すべく獅子奮迅の働きをした初代皇帝デイヴィッド・イネスは、不覚にもコルサールの海賊に捕らえられてしまった。彼を救出すべく地上では大型飛行船による救助隊が編成され、隊長には<ジャングルの王者>ターザンが選ばれた。しかしアフリカの密林を支配した王者ターザンといえども有史以前の大恐竜や翼竜、あるいは巨大なマンモスや剣歯虎を向こうに回して、その初志を貫徹できるだろうか? 人間対怪獣の手に汗にぎる対決の連続!

chapters/目次

まえがき
  1. O−220号
  2. ペルシダー
  3. 大虎の群れ
  4. サゴス族
  5. 墜落
  6. 中新世の巨鳥フォロラコス
  7. ゾラムの赤い花
  8. ジャナとジェイスン
  9. シプダールの巣へ
  10. 勇者のみ美女に値す
  11. クロヴィ族の洞窟
  12. フェリの沼地
  13. ホリブ族
  14. 暗い森を抜けて
  15. 捕われた人びと
  16. 脱走
  17. 再会

characters/登場人物

ジェイスン・グリドリー カリフォルニアの無線技師
ターザン ジャングルの王者。グレイストーク卿
ムヴィロ アフリカのワジリ族
ツップナー 飛行船の船長
フォン・ホルスト 同船の航空士
ドルフ 同船の航空士
ハインズ 同船の操縦士
ロバート(ボブ)・ジョーンズ 同船の黒人コック
タル=ガシュ サゴス族の戦士
ソア ゾラムの戦士
ジャナ ソアの妹
スクラク フェリの戦士
ディヴィッド・イネス ペルシダーの皇帝
アブナー・ペリー その老友

history/初出

Tarzan at the Earth's Core,Sep.1929-Mar.1930,The Blue Book Magazine
Tarzan at the Earth's Core,1930,Metropolitan

comment/コメント

 この出版によって武部画伯画によるターザンがペルシダーを訪れることができたわけで、創元様々ではある。2つのシリーズの、それぞれの前作がこの作品に影を落としていることも注目されるが、作者もそれぞれの読者に対する配慮か、ターザン、ペルシダー、双方とも少々説明的にすぎる感はある。最初だけで、あとはジェットコースターなんだけど。

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