Illustrated by Motoichiro Takebe
"Lost Continent"
list/リスト
"The Monster Men",1929
『モンスター・マン』ハヤカワ文庫SF92/関口幸男:訳/斉藤寿夫:画
『モンスター13号』創元推理文庫601-30/厚木淳:訳/武部本一郎:画
『合本版・火星シリーズ第4集 火星の古代帝国』創元SF文庫SFハ-3-42/厚木淳:訳/武部本一郎:画,2002
"The Eternal Lover",1925
『石器時代から来た男』創元推理文庫601-26/厚木淳:訳/武部本一郎:画
"Beyond Thirty and The Man Eater",1957(2編収録)
"Tales of Three Planets",1964
『金星の魔法使』創元推理文庫601-16/厚木淳:訳/武部本一郎:画(短編集)
"Tales of Three Planets",1964
『金星の魔法使』創元推理文庫601-16/厚木淳:訳/武部本一郎:画(短編集)
comment/コメント
ロストワールドもの、人造人間もの、未来社会シミュレーションものと、ジャンルだけを並べればH・G・ウェルズを思わせる構成。空想冒険作家だけにシリーズ展開されることが多いので、単独作品は少ない。パルプフィクション時代に全盛期を送った作家の哀しい性とでもいおうか。
SFとしては『失われた大陸』が注目作といってよいだろう。月シリーズ2巻を思わせる未来もので、けっこう社会性も強く、珍しい本格SFになっている。必読。
『石器時代から来た男』にはターザンも友情出演(?)していて、アメリカではターザン・シリーズに含まれる場合も多いが、内容はタイムスリップものの佳品で、石器時代と現代と2つの舞台にわたる中編連作の構成になっている。
『モンスター・マン』は『モロー博士の島』を思わせるフランケンシュタイン物語。
『金星の魔法使い』は日本では金星シリーズの5巻目として刊行されたが、金星シリーズに含まれる短編を1編だけ含む短編集で、他に地球の古代人の復活、外宇宙の惑星ポロダのシリーズをあわせて『3惑星の物語』となっている。中でも惑星ポロダの連作が必読の価値あり。他に「5万年前の男」という作品も収録されているが、これはハヤカワミステリマガジンでも「ジンバー・ジョーの復活」というタイトルで翻訳されていた。この雑誌は入手済みなので、ぜひ一部でも公表したいと思っている。全4編のうち2編はERBの死後に発見された原稿であり、その点でも興味深い。
『科学者たちの反抗』は、いまだ出版されない近未来SF。ぜひとも読んでみたいものだ。
どれもそれなりに面白い作品群だけど、バローズになじみの少ない人は、やはりまず火星シリーズや地底世界シリーズから入った方がいいともおもう。
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