ターザン・シリーズ16 TARZAN series 16

ターザンと呪われた密林
Tarzan Triumphant(1932)

長谷川甲二:訳/加藤直之:画/用語辞典 早川書房/ハヤカワ文庫特別版SF125 /1980.11.15初版/358頁


story/あらすじ

 イギリスのフィムジー伯爵の娘、レディー・バーバラ・コリスはアフリカの太陽の下、カイロから喜望峰までの無着陸飛行を試みていた。だが、この勇ましい飛行をやってのけているバーバラは気が気でない。燃料が尽きかけているのだ。父親の制止をきかなかった自分の無鉄砲さが今さらながら悔やまれたが、あとの祭り。ついに、にっちもさっちもいかなくなりパラシュートで脱出した。ところが、降りたところは我らこそ、アブラハムの子孫であると盲信しているユダヤ人の村だった。異教徒を生贄にせんものとする狂信者たちの中で、バーバラの運命やいかに……?

history/初出

The Triumph of Tarzan,Oct.1931
Tarzan Triumphant,1932

chapters/目次

プロローグ
  1. 糸を集める
  2. ミディアンの土地
  3. 銃撃手(ガンナー)
  4. 糸を集める
  5. ライオンが襲うとき
  6. キンネレテの湖(うみ)
  7. 奴隷掠奪者(スレーブ・レイダー)
  8. ヒヒの群れ
  9. 大亀裂
  10. 敵の手中に
  11. 磔(はりつけ)
  12. 墓穴の中から
  13. “ガンナー”ひたすらに歩く
  14. 逃走
  15. 羊飼いのエシュバール
  16. 追跡
  17. 女はわしのものだ
  18. 男と女
  19. 予言者エリヤの村で
  20. 五番勝負で三回勝ち
  21. 覚醒
  22. 寂しい水場のほとり
  23. ターザン捕らわる
  24. 長い夜
  25. ワジリ族
  26. 最後に結ばれるもの

charactor/登場人物

ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿
バーバラ・コリス 伯爵令嬢
ラファイエット・スミス アメリカ人
レオン・スタブッチ ロシア人
ダニイ“ガンナー”パトリック アメリカ人のガンマン
パスモア卿 イギリス人のハンター
ドミニク・カピエトロ イタリア人
カバリガ バンガロ族の酋長
ゴロバ 人夫頭
アブラハム ユダヤ人
ヨハブ
ジゼベル

comment/コメント

 加藤直之描くターザンは、たくましいというか、アメリカ映画かテレビのターザン俳優のような体型だ。武部の体型は繊細な感じというか、シャープで好きだけど、でも武部本一郎の幻想的な画風のことを考えると、ターザンにはあまり向かない画家だったのかもしれない。武部を見るなら、やはり<火星シリーズ>か。
 なお、加藤氏の意向もあって、本作の書影は公開しておりません。あしからずご了承ください。

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