ターザン・シリーズ25 TARZAN series 25

ターザンと狂人
Tarzan and the Madman(1964)

Illustrated by Motoichiro Takebe

矢野徹：訳／武部本一郎：画／用語辞典　早川書房／ハヤカワ文庫特別版SF124／1976.03.31初版／315頁

この本の表紙絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story／あらすじ

　象牙密猟者たちがたむろするキャンプの樹上に、ひそかにたたずんだジャングルの王者ターザンは、冒険とロマンを求めてアフリカにやってきたビール会社の社長令嬢が＜ターザン＞と名のる男に誘拐されてしまった……という不可解な風説を耳にしたのだった！　この忌まわしい残虐行為を裁くべく、決然とたったターザンは、誘拐犯人を追って、人跡未踏のルッリ山脈に分け入ったのもつかの間、凶暴な食人種に捕らえられた令嬢サンドラの姿を発見して、救出したのだったが、おのれを神であり、ターザンと信じ込んでいる男に、再び、連れ去られてしまったのだ！　奇々怪々な誘拐犯人をめぐって展開する波瀾万丈の大冒険！

chapters/目次

  1. 敵か味方か
  2. ふたりのサファリ
  3. 狩り
  4. 捕らえられて
  5. 食人種の祝宴
  6. 冷血
  7. 誘拐
  8. アレンテーゾ
  9. ライオンが襲うとき
  10. 人身御供
  11. 夜の声
  12. 国王登場
  13. 食人種のとりこ
  14. そしてドアがあいた
  15. その白人を釈放しろ！
  16. 挫折した計画
  17. 白人奴隷
  18. 全類人猿の王
  19. 狂った野牛
  20. 回教君主（サルタン）
  21. 新しい神
  22. 戦闘
  23. 潜伏
  24. 巨大類人猿に捕らえられて
  25. ただひとり
  26. 黄金
  27. 狩人ラーテン
  28. 再会
  29. 黄金と死
  30. 最初のわが家
  31. おまえを殺してやる
  32. ランド
  33. 飛行機

character/登場人物

ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿
ペルハム・ダットン アメリカ人
ビル・ガントリイ 案内人兼猟師
トム・クランプ 象牙密猟者
イヴァン・ミンスキイ
ティモシー・ピカロール ピカロール・ビール会社社長
サンドラ・ピカロール ピカロールの娘
クリストフォロ・ダ・ガマ アレンテーゾの国王
ペドロ・ルーイス 同国の高僧
オゾリオ・ダ・セラ 同国の貴族
フランシス・ボルトン＝チルトン 回教徒の捕虜
ターザンと名乗る男 ？

history／初出

Tarzan and the Madman,1964

comment／コメント

　ERBの死後刊行されたターザン。早川書房が版権も取得している。雑誌掲載の有無等、調べはついていないが、死後に発見された原稿なのではないか？　とおもわれる。

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