ターザン・シリーズ18 TARZAN series 18

ターザンとライオン・マン
Tarzan and the Lion Man(1934)

Illustrated by Motoichiro Takebe

矢野徹：訳／武部本一郎：画／用語辞典　早川書房／ハヤカワ文庫特別版SF118 ／1975.06.30初版／385頁

この本の表紙絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story/あらすじ

　アフリカの秘境に夜の到来を告げようとしていたとき、黄金の獅子ジャド・バル・ジャとともに狩りを進めていたターザンは、バンスト族の狂喜する踊りの輪の中に捕らえられた、我が身の分身かと見紛う生き写しの男に好奇心をそそられて、救出に向かった……、かれこそジャングル映画で大儲けしようとするハリウッドの主演男優だった！　原住民に襲撃されて壊滅状態に陥った撮影隊に、彼とともに戻ろうとしたターザンは、悪夢のごとき奇怪なボルガニのゴリラ・キングの町に迷い込んでしまったのだった……、迫りくる危機、また危機に敢然と立ち向かうジャングルの王者ターザン！

history/初出

Tarzan and the Lion Man,Nov.1933
Tarzan and the Lion Man,1934

chapters/目次

  1. 会議
  2. 泥
  3. 毒矢
  4. 紛争
  5. 死
  6. 悔恨
  7. 凶事
  8. 臆病者
  9. 裏切り
  10. 拷問
  11. 最後の犠牲者
  12. 地図
  13. 亡霊
  14. 狂人
  15. 恐怖
  16. イヤド
  17. 孤独
  18. ゴリラ・キング
  19. 絶望
  20. 「おれといっしょに来い！」
  21. 誘拐
  22. ぺてん師
  23. 人間と野獣
  24. 神さま
  25. 「おまえを食べる前に！」
  26. 罠
  27. 大虐殺
  28. 煙と炎の中を
  29. 暁に死す
  30. 野生の女
  31. ダイヤモンド！
  32. さらば、アフリカ！
  33. ハロー・ハリウッド！

characters/登場人物

ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿
ミルト・スミス Ｂ・Ｏ映画社副社長
トム・オーマン 映画監督
パット・オグラデイ 助監督
ビル・ウェスト チーフ・カメラマン
ホワイト少佐 技術顧問
スタンレー・オブロスキ ハリウッドのスター
ゴードン・Ｚ・マーカス
ナオミ・マディスン
ロンダ・テリイ
アブ・エルグレンネム アラブの族長
〈神さま〉 謎の英国人
ヘンリー８世 ゴリラ・キングの民
バッキンガム
キャザリン女王
トビン
クランマー
バルーザ 野生の女

comment/コメント

　ターザン映画の撮影に闖入するターザンがユーモラスでよい。このころにはターザンはアメリカ映画のヒーローとして認知されてきていたのだろう。ERBらしいおあそびだ。

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