ターザン・シリーズ22 TARZAN series 22

ターザンと禁じられた都
Tarzan and the Forbidden City(1938)

Illustrated by Motoichiro Takebe

矢野徹:訳/武部本一郎:画/用語辞典 早川書房/ハヤカワ文庫特別版SF121 /1975.11.30初版/369頁

この本の表紙絵は権利者である故武部本一郎夫人・武部鈴江さんの許諾により転載しています

story/あらすじ

 そびえ立つトエン・バカの巨壁にさえぎられ、外界のものを誰ひとりとして生きてかえさぬ禁じられた都アシャイルに、科学調査隊の一員として出かけ、消息不明になった息子ブライアンの行方を求めてはるばるアメリカからやってきた父親と娘から、探索依頼を受けたジャングルの王者ターザンは、友人ダルノーとともに、勇躍、アシャイルに旅立とうとした……。だが、アシャイルの壮麗な神殿に奉られる”父なるダイヤモンド”を略奪しようとする盗賊団が、娘を誘拐したことから、波瀾万丈の冒険が始まったのだ……。ジャングルの王者ターザンが、秘境に蠢く悪と非道に、勝利の雄叫びをあげるのはいつ!?

chapters/目次

1.〜32. (章題なし)

characters/登場人物

ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿
ポール・ダルノー フランス海軍大尉
ジャック・ラヴァック フランス海軍少尉
グレゴリイ アメリカ人
ブライアン・グレゴリイ グレゴリイの息子
ヘレン・グレゴリイ グレゴリイの娘
マグラ イギリス人の娘
アタン・トーム 混血の男
ラル・タークス 東インド人
ウルフ 白人狩猟家
オガビ 土民警官
ムブリ 人夫頭
ムピング ブィロー族の酋長
チェムンゴ 酋長の息子
ウンゴ 類人猿の王
アトカ アシャイルの女王
アカーメン アシャイルの貴族
ヘラト ソボスの王
メンセブ ソボスの王妃
セータン ヘラトの甥
ハーカフ ソボスの神官

history/初出

The Red Star of Tarzan,Mar.1938
Tarzan and the Forbidden City,1938

comment/コメント

 ターザンの口調が変だ。まるでアメリカ映画のターザンだ。いくら久しぶりのダルノー登場とはいえ、「ダルノー旦那」はないだろう。ERBの原文がそうなのか、矢野徹氏の訳が変なのか、いずれにせよ、何とかしてくれという感じだ。

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