Illustrated by Motoichiro Takebe
長谷川甲二:訳/武部本一郎:画/星新一:解説 早川書房/ハヤカワ文庫特別版SF116/1978.06.30初版/315頁
story/あらすじ
狡猾なアラブ人の奸計に陥り檻に閉じこめられたターザンは、アメリカで見せ物にされる運命を負って一隻の船に乗せられていた。だが、突如暴風雨が船を襲った。幸運にもターザンは孤島へたどり着いたが、なんとそこは古代マヤ人の子孫が壮麗な都市を築き上げている島だった! そこでは毎年美しい乙女が生贄として捧げられていたが、いままたひとりの可憐な娘の命が、風前の灯火となっていた……「ターザンと難船者」をはじめ、イギリス空軍中尉の殺人事件の謎をとく「ターザンとジャングルの殺人者」等3編を収録。世の悪に王者ターザンの怒りが爆発する!
chapters/目次
1.〜24.(章題なし)
(章分けなし)
character/登場人物
ターザン ジャングルの王者。英国貴族グレイストーク卿 ターザンと難破船 アブダラ・アブ・ネイム アラブ人 フリッツ・クラウス ドイツ人 ハンス・ド・フローテ サイゴン号一等航海士 ウィルヘルム・シュミット サイゴン号2等航海士 ウバノヴィッチ ジャネット・ラオン フランス人 ウィリアム・セシル・パーシヴァル・リー イギリス人 ペネロッピ・リー リーの妻 パトリシア・リー=バーデン リーの姪 アルジャーノン・ライト=スミス イギリス人 イッツル・チヤ マヤ人の娘 ターザンとチャンピオン ワンパンチ・マラガン アメリカ人のボクサー ジョーイ・マークス マラガンのマネージャー ターザンとジャングルの殺人者 セシル・ジャイルズ=バートン中尉 イギリス人 ジェラルズ・ジャイルズ=バートン大佐 セシルの父 スミス サファリの一行 ピーターソン バーバラ・ラムズゲート ジョン卿
history/初出
Tarzan and the Castaways,1965
comment/コメント
現在知られている、最後のターザン。連作ではない独立した3中編を集めてある。いうなれば落ち穂拾いのような1冊だ。ERBのほうも長編じゃないと思って力を抜いたのか、グレイストーク卿とかジェーンとかはもう作者も忘れたのではないかと思われる展開だ。もともと水戸黄門の印籠くらいの価値でしかなかったとはいえ。いくらなんでも、ターザンのロマンスなんて、今さら書かないでくれという気持ちはありつつ、作品のバラエティという点ではさすがで、楽しめるところは多い。ターザンが探偵では、犯人は逃げ場がないだろうな。
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